1 研修日時

平成30年２月５日～6日

2 研修先

石川県加賀市議会

福井県越前市議会　※大雪により中止

3 研修目的

湖西市議会のテーマである、「市民が主役で、活発な議論をする、見える議会」を更に活性化すべく、マニフェスト大賞受賞、議会改革ランキング上位先進地を訪問し、市民との意見交換の進め方や課題の解決方法、IT機器の活用など調査を行い、湖西市議会の広報広聴取り組みを加速させる。

• 成果
• 石川県加賀市議会

■加賀市概要
人口: 68,336人
面積:305.87㎢
標準財政規模:18,146,636千円
財政力指数:0.57
議員定数:18人 現在17人
議会基本条例 :平成23年4月1日施行

■ 広報広聴
① 常任委員会を公開
・常任委員会を1回/月 開催
・毎月ポスターを作成して会議日程を告知している
>USTREAMで公開
② Facebook (湖西市の視察も30分後にはアップされていた)
③ 議会だより
>議会が市民アンケート調査を実施し、議会だよりを充実している。

(エビデンスに基づいた活動)
■日曜議会
平成23年12月、平成24年6月は土日の2回開催
>市民の傍聴は僅かで関心は低かった
※ 市民の市政への関心が高まってからでないと困難な様子
■ 議会報告会
・小学校、中学校校区で開催
・意見交換に重点を置いて開催している
・意見交換のテーマは各常任委員会で選定
・地域によって温度差>動員依頼する議員の力量でばらつきあり
■ 市民が参加する議会
① 小中学校子ども議会
>平成24年 小学生
>平成26年 中学生 ※小中学校の継続性は確認出来ていない。
② 平成29年 高校生
・市内4校に投げかけ、3校から16名が選抜
・生徒と議員がマンツーマンで一般質問を指導補佐
※ 主権者教育の一環で、政党色など偏りが無いように配慮した
※平成30年1月30日 高校生との意見交換会を開催
＞6グループに分かれて意見交換を実施した
③ 小学生による議会傍聴
>期初の教育委員会で議会日程を告知して、総合学習の時間に傍聴
※平成23年より毎年実施、継続している
■ タブレット端末を活用した議会運営
① トリガー
議員から、大量の資料配布に対する整理と事務局の生産性向上を目的として提案
＞ Dropbox(Free cloud file system)2GB 共有ファイルを活用
iPadを議会から貸与（取扱い規定を設定）
② 効果
・資料整理の簡略化
・議会事務局の生産性向上(資料の差し替え、コピー、製本などの工数削減)
■ その他
① 議員発議の条例制定
・市民主役条例(自治基本条例)
・ポイ捨て等防止条例
・地域の医療を守る条例
② 議会のPPDCAサイクルの導入
事業の進行管理をPDCAで管理する
※ 条例制定に於いては、金沢大学法科大学院と議会との連携

■ 所感
議会日本一を目指す議会、議長の強いリーダーシップと気概を感じた。
議会活動の一つひとつの取り組みに対して市民アンケートを取るなど丁寧に、確実に遂行する姿勢は湖西市議会も見習う必要を感じた。広報広聴について、子ども議会など、発達段階に応じて市政に関心を持たせ、家族での話合いの場を期待。高校生には議員がマンツーマンで指導するなど、議員個人のスキルも求められる。議員全員参加との事で、議会全体のレベルの高さが伺えた。湖西市議会でも、タブレット導入においても「何の為に」など、根拠を基にした活動を進めたい。

2日目の越前市に於いては大雪により視察中止となったので、機会が有れば訪問したい。