「湖西市議会議員 くすのき浩幸」オフィシャルサイト

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湖西市議会建設環境委員会行政視察

10月16日

湖西市議会建設環境委員会に於いて湖西市のありたい姿、強み、弱み、外部環境を予測分析する中で「スマートシティ」について調査研究することとなりました。(前述)

先進地である千葉県柏市、神奈川県藤沢市を訪問、現地を確認し、スマートシティ構想のプロセス、課題等のヒアリングを行いました。

《柏市》

柏の葉スマートシティにおいては、2005年つくばエクスプレスの開通と、民間デペロッパー(三井不動産)がゴルフ場を所有していたり、旧陸軍、米軍基地など国有地が隣接、東京大学、千葉大学が有り、産・官・学の連携が取りやすい条件を備えていた。柏市

プロジェクト開発のイニシアティブは民間(三井不動産)にあったが、国や市がうまく乗った状況。資金の流れも一般財団法人U D C Kを介し国のモデル事業を受託するなど資金運用しやすい環境を作っている。

U D C Kには大学をはじめ行政から2人の専任者を配置し、「まちづくり」に対する本気度が伺えた。

U D C Kは全国モデルとしてネットワークを構築、まちづくりスクール、都市環境デザインスタジオ等の「まちづくり人材」の育成を行なっており、現在は20都市が参画している。

資金、インフラ、学校などリソースがそろっていても継続して運用するためには「人材育成」が肝となる。柏市は「柏の葉スマートシティ」をモデルとして「プロ市民」を育成している。

《藤沢市》

Fujisawa SSTは、開発したら終わりではなく100年間継続可能なまちづくりを目指す姿勢。

その中で「まちづくり」の企画運営を担う、Fujisawa SSTマネジメント会社の役割りは大きい、行政では不可能な力量とスピードで事業を展開している。今後のまちづくりのモデルになる。

藤沢市事業のコンセプトと開発目標がブレずに事業展開されている。住みたいまち、住み続けたいまちには、ブランディングがまちづくりのポイントで、パナソニックは情報発信が上手い。シェア、

新商品のトライや、調査を目的とした事業もおもしろい。このまちに住むことがステータスであり、まちづくりに対する意識が高い人が多く、自ら自治会長に立候補してくれるほど民度が高い。

 

■両市共に事業推進のスピード感を感じた。これは「まちづくり」のイニシアティブを民間が持っており、行政は民間が動きやすい環境づくりに責任を持って行っている。

■まちづくり管理団体(NPO/株式会社)が常設して管理を行っている。

■「まち」がブランドとなり、そこに住むことがステータスとなる>住みたい・住み続けたい

 

《先進地視察を踏まえて湖西市に対する課題》

■民間の財政力・最先端技術を投入>強力な民間との連携>どうやって企業をその気にさせるかが課題(企業へのインセンティブが必要)

■まちづくり人材の育成と「まちづくり管理団体」の設置

■スマートシティ≠コンパクトシティ >移動手段の確保(モビリティの構築)

■住宅地内の商業施設立地