「湖西市議会議員 くすのき浩幸」オフィシャルサイト

湖西市議会議員 くすのき浩幸のオフィシャルサイトです。 議員活動の報告等を随時更新していきます。

空き家対策先進地視察@尾道市

12月4日

12月3日の一般質問最終日、議会終了後鷲津17:42の電車で尾道に向かう。

同行したのは新居町商工会の後藤氏と新居町観光協会の佐々木氏の3人で空き家対策先進地の尾道市を訪問。

21:30、先に尾道入りしていた2氏と合流、深夜の尾道市内を散策、尾道駅から1.5Kmくらいアーケード街が続く、ディープな夜を過ごす。

DSC08921DSC08925

 

宿泊は

ゲストハウス「あなごのねどこ」に宿泊体験

宿泊料金@2,800円+朝食350円DSC08930

尾道駅からR2を東進アーケード街の端に近い呉服屋からメガネ店になり、空き家になった店舗をカフェとゲストハウスに改装、尾道から今治まで橋でつながる「しまなみ海道」を自転車で渡る事ができる。そのため日本国内はもとより、世界各国から自転車乗りが集まる。ゲストハウスには自転車置き場やメンテナンスが出来るよう整備してある。

カフェでは地元の人と旅人が交流できるコミュニティになっており、学生(高校生)もお茶していた。

2日目は

NPO法人まちづくりプロジェクトiD尾道 代表理事の村上博郁さんのお話しを聴く。IMG_1506

氏は、ゲストハウス「ヤドカーリ」「チャイサロンドラゴン」を運営しており、まちづくりに参加したり、仕事を手伝ったりすると無料で泊まれるプランを用意する。若者を呼び寄せたい気持ちと併せて、「いつでも出て言って良いよ。」町から出やすい環境づくりも大切との事。縛りを強くすると導入のハードルが高くなってしまう。(最もな考え)ターゲットは「アーティスト」に住んでもらいたいと話しかける。アーティストは都市で無くても仕事が出来るし、情報発信などネットワークを持っている。自身も空き家を2棟所有しており、仲間に貸している。「お金なんかいらない。世の中にいっぱい有る、全部自分のお金だと思って良い。何かやりたい時は補助金など助成制度を活用すれば良い」などと、楽天的な話し方をするが、制度や法をしっかり認識している様子、トークの中から仲間をつくり呼び込む魅力的な存在でした。

午後からは「尾道空き家再生プロジェクト」代表の豊田雅子氏から空き家を再生した事例を現地を回りながらお話しを聴きました。IMG_1511

2009年10月より、NPO法人尾道空き家再生プロジェクトが尾道市と協動で「尾道市空き家バンク」を立上げ、バンクへの登録は100件を超え、70件以上のマッチングと再生を手掛けている。尾道は海運や造船が盛んな商業の街であったため、人の流れが多く「よそ者」に対する免疫はあるものの、当初は既存の地域からの反発も多く苦労したとの事。活動は空き家バンクの運営、情報提供や「空き家めぐりツアー」「くらし体験」を企画、尾道で生活が出来るかサポートしている。転売や安易な購入の防止のため、空き家情報のネット公開はPWを設定し、現地を確認&ヒアリング後に閲覧可能となるようフィルターを掛けている。民間の不動産業者による空き家中古物件取得客よりも「バンク」利用者の方が成約率、定着率共に高くなっている。団体の活動として「空き家の再生」「移住者のコミュニティ作り」に多くの時間を費やしている。IMG_1564DSC08984

感じたこと。

尾道というブランドも有るが魅力ある街づくりを地元の若い人が牽引しており、日本中から移住者が集まって来ている。小さな街の中にカフェやオシャレな工房やお店が立ち並ぶが、採算性や将来性は不透明、新居町で展開する時はマーケティングを行い商いとして成功させたい。今回の視察では尾道市から委託を受けたNPO団体に話を聴いたが今後も行政や商工会議所の関わりを調査したい。